初の南北首脳会談から13年

23年前の2000年6月13日、北朝鮮の平壌で史上初の南北首脳会談が始まり、最終日の15日に韓国の金大中大統領と北朝鮮の金正日総書記が『6.15南北共同宣言』を締結しました。これは同年10月23日に北朝鮮が発行した、この歴史的会談を記念した切手です。

当時、韓国には身も心も金正日になりきることが仕事の公務員職が常設されており(現在は金正恩になりきる公務員職があるのでしょう)、南北首脳会談にあたって金大中大統領はこの『仮想金正日』を相手に対策を行ったといいます。実際に会談が始まると金正日総書記は意外におしゃべりであることがわかったり、お互いの南北統一構想に共通点があることを認めるなど、一時ではありますがそこには確かに平和への希望があったように思います。

あれから23年、北朝鮮は核兵器を保有し、また高いミサイル発射技術を獲得するに至りました。南北間には幾度となく軍事衝突が発生し、犠牲者も出ています。あの日見た希望はいったいどこに消えてしまったのでしょうか。