トルコクーデター未遂事件から7年

このところトルコが何かと国際ニュースの話題になることが多いですね。レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の3選にはじまり、終わらないトルコリラ安、そして最近はアゾフ連隊の元司令官ら5人をロシアとの合意を破ってウクライナに帰還させ、またスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟を容認しました。ウクライナ戦争の今後を見据える上でも地域大国トルコ、そしてエルドアン大統領の動向から目が離せません。

そのエルドアン大統領、ちょうど7年前の2016年7月15日に軍の一部よりクーデター未遂事件を引き起こされました。12時間足らずで反乱を抑え込んだものの影響は大きく、2004年にエルドアンが首相時代に廃止した死刑を復活させたことがトルコが希望する欧州連合(EU)加盟の障壁になっていると指摘されるほか、この一件によりエルドアンの強権体制が加速し、これもまた欧米との軋轢の原因になっていると言われます。

さてトルコ郵政はクーデター未遂事件からわずか1カ月後、8月15日に関連する切手を発行しました。タイトルは『7月15日 殉教者の日』。当時の様子がフィルムの中に描かれています。