台湾・台北にて開催された国際切手展『TAIPEI 2023』(第39回アジア展)における、リトアニアの切手代理発行エージェント、Stamperija(スタンペリヤ)社のブースにて買った記念切手も今回が最後の紹介です。
今回の切手の主役は台湾に生息する固有種の熊、タイワンツキノワグマです。その名の通り、ツキノワグマの亜種です。台湾に熊はこの1種類しかいません。ちなみに日本にはあと1種類、ヒグマも生息しており、先日ついに捕まった『OSO18』もヒグマです。このほか、シエラレオネ、ギニア名義の切手シートでは枠外であった超高層ビル・台北101は、今回はちゃんと切手の中に収まっています。(2024/3/20追記:この切手は2023年8月1日付の発行であることが発表)
今回までStamperijaによる『TAIPEI 2023』の切手を5カ国名義7シート、ご紹介してきました。その国とは関係ない主題の切手を発行することで批判を受けがちな切手代理発行エージェントですが、一連の切手を振り返ると
- 台北で開催された国際ラン博覧会に登場したウクライナカラーのラン
- タイワンアオカササギ(台湾藍鵲、和名:ヤマムスメ、台湾の国鳥)
- 梅(台湾の国花)
- タイワンマス(櫻花鉤吻鮭、台湾の固有種)
- 台北101(台北市内にある超高層ビル)
が登場しており、台湾、並びに台北に関係のあるテーマを使用していることがわかります。まあわかりやすいテーマを使っているだけとの意見もあるでしょうが。
今回のメインは動植物であったわけですが、Stamperijaは2016年に台北で開催された国際切手展『PHILATAIPEI 2016』の際には動植物だけでなく、台湾にちなむ偉人(蔣介石ら歴代の総統に加え、何故かダライ・ラマ14世も)の切手を作成していました。今回、偉人切手が全く無かったということは、あまり売れなかったのかもしれません。ちなみに今回の『TAIPEI 2023』のStamperijaブースでは過去の台湾開催の国際切手展の小型シートも販売されていたので、偉人切手あり、動植物切手ありでバリエーションが非常に豊かでした。