今年(2023年)8月11-15日に台湾・台北で開催された国際切手展『TAIPEI 2023』(第39回アジア展)を参観するために台湾を訪れた際、滞在3日目(切手展2日目)には台北市内にある郵政博物館にも行きました。MRT(地下鉄)で行くと面倒くさそうだったので、せっかくなのでバスで行くことにしました。世貿中心(莊敬)から欣欣客運バスに乗って牯嶺街小劇場で下車すれば、そこから徒歩2分です。
どの都市でもだいたいそうなのでしょうが鉄道だけでなくバスも使えば移動の幅が非常に広がります。台湾の交通系ICカードである悠遊卡(ヨウヨウカー)は持っていたので、これを使ったバスの乗り方をスマホで調べてバスに乗車します。しかしバスに限らないのですが台北滞在中、総じて車両も歩行者も交通系マナーは荒っぽいものでした。日本がおとなしいだけなのかもしれませんが…。
例えば日本の場合、バスは走行中に立ち上がらないよう案内がありますし、バス停に完全に停車してからドアを開けますが、台北の場合はそれがありません。バス停に止まる前からドアを平気で開け始めますし、客が着席するのを待たず発車しますし、バスが止まる前から客が席を離れて降りる準備をします。これは欣欣客運だけでなく、帰りには臺北客運のバスに乗りましたが、こちらも大差ありませんでした。時間短縮もあるのかもしれませんが、所変わると交通ルールも変わるものです。
これがバスの車内です。台湾(中華民国)の国旗が掲げられ、バスの前方にはなぜか『クレヨンしんちゃん』の大きめフィギュアが飾られています。たしかに台湾では人気で、サンリオキャラクターと並んで色々なところで見かけましたが、日本なら座席を潰してまでこんなもの置かないでくれと言われそうです。まあ、よく見ると反対側にも席はないので、空きスペースに置いただけということなのでしょう。そしてバスを降りるときにボタンを押すと『イッツ・ア・スモールワールド』のメロディが大音量で流れます。
30分以上バスに揺られて、ようやく郵政博物館に到着しました。今の場所に移転してきたのが1984年という話なのでもう40年近く前のことで、建物に年季が入っているのはそういうことなのでしょうか。まあ台北市内の建物って東京と違ってあまり外見を小綺麗に保たないような…。
その1階部分には郵便局(臺北南海郵局)やATMがありますが、土曜日は午前中のみの営業だったため、行ったときには窓口は既に閉まっていました。結局、今回の台湾滞在中には郵便局に一箇所も行けませんでした。上の写真でドアが開いているのは私書箱なんじゃないでしょうか。
その隣には写真がピンボケで申し訳ないのですが壁画があったり、郵便ポストがあったり。
これが入り口です。
この入り口の右端にはこんな標語があります。
國父訓詞
謀郵政之發達以富國便民
(Google日本語訳)
建国の父からの教訓
国を豊かにし、国民に便利を提供するために郵便事業の発展を図る
国父とは孫文のことでしょう。郵便が国家の重要な事業だった時代の話です…まあ、今もかな。
ずいぶん長くなってしまったので、建物の内部は次号。