台湾・台北市の郵政博物館訪問(その4)目打の機械

台湾の台北市にある郵政博物館の5階は切手展示エリアですが、実際には色々なものが展示されています。前回に引き続きご紹介します。

これは打孔機と題して置かれている目打を開けるための機械です。手に触れることはできませんがご丁寧に操作方法まで書いてあります。こういうのを見るとさすが郵政に関する博物館って気分がしますね。

英語の説明文はありませんが、脇にあるQRコードからこの機械に関する説明を日本語で聞くこともでき、それによればこの機械は1986年2月に使用を開始して1993年に引退するまで116セットの目打開け作業に使用され、故障している部分があるそうですが修理すればまだまだ使用可能であるとのことです。要するにこの音声ファイル、ここに書かれている説明文を日本語訳したもののようです。ちなみに機械の名称は『せんこうき』と発音しています。

これは中国で最も値段の高いカバーであると紹介されている郵便物です。大清帝国時代の1878年10月5日に北京にて差し出され、10月12日に上海に到着したというこのカバー、中国初のカバーでもあるそうです。ここは英文も書かれているため英文を読んだ上で台湾国語文の漢字を見てニュアンスを補完することも可能です。こういう展示を見ると、1871年の第1号切手発行から一貫して同一の国家が継続して切手を発行している日本とはまた事情が違うなということを改めて認識させられます。

切手の原版も展示されています。手前にある3つは、1954年1月28日に発行された西螺大橋の落成を記念する切手で、奥にあるのは、1965年11月1日に発行された交通安全切手のシートです。

そして、これら2つの原版から作られた切手が奥に並べられています。手前にあるのは、2009年11月26日と2012年7月25日に発行されたシダ植物の小型切手シートです。ちなみにシダシリーズはこの2回のみです。

前回と合わせてここまででも色々な展示がありましたが、実は5階にはまだ展示物があります。それは東京にある郵政博物館にもある世界各国の切手展示なのですが、日本とはまた事情が異なっています。これはまた次号。