台湾・台北市の郵政博物館訪問(その6)日本切手展示

台湾の台北市にある郵政博物館5階の切手展示エリアには、東京の郵政博物館と同様、世界各国からの切手が展示されています。しかしWikipediaの台北郵政博物館の項目には、日本の切手は1949年以降のものしか展示されていないという記述があります。これを郵政博物館に向かう最中のバスの中で見つけていたので、さっそく確認することにしました。

このように、ジャマイカ、日本、そしてヨルダンの順番に並んでいます。日本のところはフレーム数が異様に多いのがわかります。

ちょっと見えにくいですが、これが日本分のフレームの最初に書かれている日本に関する情報です。建国記念日や首都、面積、人口、公用語、そして1949年から1992年まで発行された切手を展示している旨が書かれています。

さっそく切手を見ていきましょう。冒頭は産業図案切手から始まっていますが、1948年発行の2円、5円、15円切手はなく、1949年発行分の切手しかありません。1949年開始が徹底されています。

一番最後は1992年11月30日に発行された、消費税導入に伴い新規に発行された普通切手の3種類です。これが同年最後の切手です。すべてのフレームをじっくり確認したわけではないのですが、ざっと見た限りでは1949年から1992年の間に発行された日本切手はほぼ揃っているようです。というわけで、Wikipediaの記述が正しいことが確認できました(その出典は『地球の歩き方』のようです)。

台北の郵政博物館は日本だけでなく、世界各国・地域についても1949年から1992年の間に発行された切手を所蔵し、その全てをここに配置しているようです。ただしスタートは1949年とは限らず、1992年で必ず終わるわけではありません。いずれにせよ東京の郵政博物館の場合は、もっと広い範囲の年代の切手を所蔵し、かつ全部ではなく一部を公開しているため、台北の郵政博物館とは違いがあります。謎なのは1949年より前の切手が何故無いのかということですが…やはり中華民国政府の台湾移転の際に中国大陸に置いてきてしまったのでしょうか?