台湾・台北市の郵政博物館訪問(その7)世界の最新切手

台湾の台北市にある郵政博物館5階の、世界各国からの切手が展示されている部屋をご紹介していますが、ここにある展示物は壁際のフレームだけではありません。

このとおり部屋の中央にも展示物があります。

まずこの手前(出入口から見ると一番奥)にある展示ケースの中身を一部ご紹介しますと…

台湾を統治していた大日本帝国が第二次世界大戦に敗北し、1945年10月25日に降伏文書に調印したことで中華民国による台湾統治が開始しました(台湾光復)。ここで日本が発行した第1次昭和切手(藤原鎌足5円と梅花模様10円)や、10月下旬に発行したばかりの台湾地方切手(不発行の6種含む9種類)に『中華民國臺灣省』の文字を加刷し、暫定的な切手として11月4日に発行しました。…ということが書いてあるんじゃないかと思うのですが、とにかくその時の切手が紹介されています。余談ですが、ここに限らず説明文中の年号が台湾固有の民国紀元で書かれていることが多いので、いちいち頭の中で1911を足し算しながら眺めていました(読めないので読んではいない)。

そして出入口に近い2ブロックの展示ケースには、本当に最近の切手が各国別に分けて展示されています。これは前回ご紹介した壁際の『各國近期郵票』よりさらに新しいもので、私が行った時(2023年8月)の時には2018~2020年の切手が展示されていました。『各國近期郵票』は、それよりさらに少し前の、2000~2010年代の切手が中心だったように思います。

さてこの展示ケースですが、もちろん全世界分ではなく、一部の国と地域の切手が各1年分だけ展示されています。ここでは2ブロックある展示ケースのうち、出入口により近いブロックのケースの中身をご紹介しますと、ここに見えるアイスランドは2020年、エジプトは2019年、中国香港は2018年分の切手が展示されています。香港の切手がえらく色褪せているのが気になりますが…ずっと照明の下に置かれていたということなのでしょうか。

奥のブロックでは、切手代理発行エージェントに事実上任せきりのパラオも展示されていました。もちろんエージェント切手でも郵政部間で切手を交換しているのでしょう。

そしてこれが2020年発行の日本切手なのですが、同年発行分が全量展示されており(シンプル切手やペーンなどは単片のみ)、世界最大級の発行種類のため手前の展示ケースの半分が日本という事態になっています。私個人としては、こんなに場所を取っちゃって、全部展示する必要ないのに…とも思いましたが、しかし熱心に日本切手を見ている方もいらっしゃいました。私はというと、既に散々見ているのでこれ以上見てもしょうがないのですが、しかし見てしまいますね、どうしても。

そう、外国に来ると身内とも言うべき日本切手の評判が気になるのです。これは新しい発見でした。そして…実はこの他にも、この部屋の中で日本切手が好評を博している現場を目撃してしまったのですが、それは次号。