東京都立産業貿易センター台東館にて開催される『全国切手展』(JAPEX)では毎回、記念グッズとしてフレーム切手や記念カバー(封筒)、ポストカードを発売しています。例年は気が向いたら買うという程度の存在だったのですが、今年(2023年)は最初から買うつもりでした。
というのも片方がウクライナ関連のものだったからです。ご承知のように昨年2月にロシアによるウクライナ進行が始まって以来、北大西洋条約機構(NATO)加盟国を中心にウクライナ支援切手が次々に発行されました。が、非加盟国ながら同じくウクライナを支援する立場の日本はこれまでに切手の発行がなく、日本郵便によるフレーム切手企画すらありません。
元来、日本は国際的な題材でも自国に直接関係のないものに関して切手を発行することはなく、それはそれで一つの方針なので問題はないのですが、G7広島サミットにウォロディミル・ゼレンスキー宇大統領を招待したサミット議長国が発行しないというのも寂しい話です。今回のフレーム切手は日本郵便ではなく、JAPEX主催者である(公財)日本郵趣協会によるものですが、まあ日本だとここが限界なのかなと思います。
ところで今回は企画出品として『ウクライナ切手展』も開催されましたが、戦争勃発以降の関連切手を中心に構成される作品が複数あり、どうしたって切手は重複するよなぁと思っていたのですが、それぞれが独自色を出そうとしておられました。私もウクライナ戦争関連の切手に関しては逐一動きを追いかけているつもりですが、どうしても限界があるのでこうして他人の作品を見るのは大いに参考になります。