2024年のSTAMP-SHOWはどうなる?

5日まで東京都立産業貿易センター台東館にて『第58回全国切手展<JAPEX2023>』が開催されました。毎年春に同じ会場でやっているSTAMP-SHOW(スタンプショウ)と合わせても3日間全部参加したのは久しぶりです。

たまには東京都立産業貿易センター台東館の建物を撮影してみたり、

浅草駅に東京メトロ銀座線で来られる方々には有名かもしれない、浅草地下商店街にある『そばうどん 文殊』浅草店に数年ぶりに行ってみたり、浅草寺の仲見世を歩いてみたり。浅草はだいぶ人が戻ってきましたが、新型コロナ禍の前の水準にはまだ達していないような気もします。とは言え観光客の数は多く、店の行列も伸び気味でした。

さて今回のJAPEXでは特別展示として、福井和雄氏の追悼展が行われました。福井氏は主催である日本郵趣協会(JPS)の理事長を14年間も務められましたが、その訃報は世間には広く報じられず、JPSの公式サイトにも掲載はありません。一般的には元々の所属先が訃報を世間に知らせるケースも多いと思うのですが、ご遺族の意向もある話ですし、もちろん良い悪いという話ではありません。

ただ言えることは、今回の特別展示が福井元理事長が今年(2023年)に逝去されたことを受けてJPSが一般向けに大々的なアクションを起こした初の機会、であろうということです。もちろん、JPS会員に対しては機関誌『郵趣』や正会員広報などを通じて伝えられてはいたのでしょうし、部外者の私もさすがに亡くなられたことは以前より把握していましたが、それにしても密かに開催された感のある追悼展でした。何度も言いますが、それが良いとか悪いとかいうことではありません。

もう一つ気になる話を現地で小耳に挟みました。来年の春に同じ会場で開催されるSTAMP-SHOWの開催日程は2024年4月26日から28日と発表されていましたが、実はこの日程、『東京国際コイン・コンヴェンション』(TICC)と重なっているそうです。TICCとは年に1度開催される日本最大級のコインイベントで、国内外のコイン商や造幣局がこぞって参加します。かという私もコインを多少集めていた時期もあり、イベントの詳細は今年のTICCに参加した際に本ウェブログにて取り上げています

もし日程かぶりの件が本当ならば、気になるのは切手とコインの両方を取り扱っている古物商の動向です。今回のJAPEXでのディーラーズ・ブースにはコイン商も兼任する切手商も出展しており、日本貨幣商協同組合の理事長さえJAPEXにいらっしゃいました。ディーラーは切手とコイン、どちらか一方の選択を余儀なくされたら、そりゃコインを選ぶよなぁ…。とはいえ、実は日程が一部かぶるのはこれが初ではなく、例えば2019年にも両イベントは4月29日が重複していました。いずれにせよ、来年のSTAMP-SHOWの7階がどうなるか今から楽しみです。何度も申し上げますが、ディーラーズ・ブースは切手展の華だからです。