このたび、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がアルゼンチンのハビエル・ミレイ次期大統領の就任式に出席する途上、大西洋上にあるカーボベルデを訪れたそうです。カーボベルデといえば先日、FIBAバスケットボールW杯にて日本と対戦したことでも話題となった国です。
2023年も終わりに近づいていますが、カーボベルデが今年、切手を発行したのは今のところ1回だけです。6月13日に自然公園『インフェルノ湾とアングラ山』(Parque Natural de Baía do Inferno e do Monte Angra)の切手が発行されており、これは単片が3種、小型シートが1種から成ります。
この自然公園は同国最大の島であるサンティアゴ島の南西にある断崖絶壁部分が指定されており、単片3種のうち、60$(カーボベルデ・エスクード)切手にはこの崖とイルカが描かれています。残る40$切手にはカーボベルデウミツバメ(Hydrobates jabejabe)、50$切手にはアカシアのカーボベルデ固有種(Acacia caboverdeana)が描かれています。
小型シートには40$、50$の切手しか含まれておらず、60$切手の崖とイルカは小型シートの余白全体に描かれています。なお切手は90$分しかありませんが、小型シートそのものは200$で販売されています。わざわざ倍以上の値段で買う現地住民がいるとも思えないので、外国の収集家向けではないかと思います。
カーボベルデの切手発行状況はここ10年ほどこんな感じで、それより前でも大量に切手を発行したことはなく、基本的には国内で使う分にはこの程度で十分なんでしょう。