25日に2024(令和6)年度特殊切手発行計画が発表され、それによると発行件数は28件(令和5年度は26件)と下げ止まりました。これに9月1日あたりに新しい額面の普通切手が加わるのでしょう。はがきの85円切手は1952年以来72年ぶり3種類目、定形封書の110円は国際文通週間切手でよく出ていますが、普通切手に限れば1997年以来27年ぶり3種類目となるはずです。
2024(令和6)年度特殊切手発行計画
(日本郵便ニュースリリース、2023/12/25)
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2023/00_honsha/1225_01.html
先日発行されたフィラテリストマガジン40号に寄稿した記事中に来年の予想を書きましたが、記念切手については、大阪・関西万博の寄附金付き切手とトルコ外交100周年切手が出るのは当たりましたが、紙幣全面刷新と万国郵便連合(UPU)150年は予想していませんでした。まあ、UPUは100年の切手も出しているし、事務総長が日本人だものなあ。
新紙幣切手は何気に楽しみです。海外では紙幣をテーマにした切手がたびたび発行されていますが、日本はあまりありません(2000年発行の20世紀デザイン切手シリーズ第11集など)。なので今回、切手の意匠になるのは新紙幣全体のイメージなのか、肖像部分なのか、楽しみです。
新規シリーズについては2024年3月に追加された『未来に残したい文化シリーズ』が継続します。また今年3月に発行された『切手趣味への招待』は2024年3月にも再び発行されますが、2025年3月に改めて第1集としてシリーズ化される模様です。こうなると2023年、2024年発行の切手はパイロット版かということになりますが、これは2021年に始まった『自然の風景シリーズ』と同様です。もっとも、シリーズ版は全く別のフォーマットになるかもしれませんが。それにしてもこの『切手趣味への招待』、続編を計画するくらいには売れたんですねえ。
このほか、国民体育大会が2024年の佐賀大会から『国民スポーツ大会』に名称変更されますので、その第1号の切手が発行されます。国民スポーツ大会の略称は国スポらしいですが、国スポ切手ではなく引き続き国体切手と呼ばれ続けるでしょう。