いよいよ、21日の関係閣僚会議で郵便料金の値上げが了承されました。これにて来月にも総務省令の改正と日本郵便の届け出が行われ、今年（2024年）10月より第二種郵便（はがき）が63円から85円に、第一種郵便（50g以下）が84・94円から110円へと統一されます。
手紙の郵便料金 ことし10月に84円から110円に値上げへ
（日本放送協会、2024/5/21）
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240521/k10014456101000.html
今回の値上げは日本切手の新切手をせっせと買っている人たち（私もそうです）にとっては要する金額が増加となりますが、以前にも書いたように悪い面だけではありません。今まで63円、84円、94円の3シートが発行されていたケース（ハッピーグリーティング切手やシンプル切手など）は、後ろ2つの料金統一により85円と110円の2シートとなるため、合計金額ではむしろ低くなる計算です。
郵便料金が値上がりしているのは日本だけではなく、むしろよくまあ値上げせずにやっているなという感想です。アメリカ郵便公社は7月にまた値上げする見込みです。デンマーク郵政が大変で、今年1月1日から国内向け郵便が25クローネ（570円）、国外向けが50クローネ（1140円）になってしまいました。
USPS plans 5¢ letter rate increase, other price hikes for July 14
（Linn’s Stamp News、2024/4/9）
https://www.linns.com/news/postal-updates/usps-plans-5-letter-rate-increase-other-price-hikes-for-july-14
Postal changes in Denmark make stamps issued before Jan. 1, 2024, invalid on domestic mail
（Linn’s Stamp News、2024/1/2）
https://www.linns.com/news/world-stamps-postal-history/postal-changes-in-denmark-make-stamps-issued-before-jan.-1-2024-invalid-on-domestic-mail
これは今年（2024年）1月2日にポストノルド・デンマーク（PostNord Danmark、デンマーク郵政）が発行した、今年10月17-20日に最大都市コペンハーゲンで開催予定のヨーロッパ国際切手展(HAFNIA 2024)の記念切手シートです。国内向け郵便を意味するINDLANDと書かれている切手4枚が収められていますが、25.00DKKとも書かれているので無額面切手ではありません。ちなみに国外向けはUDLANDで、このシートにはありません。またシート中央のはタブです。
なので、これ単純に日本円で570円する切手が4枚入っているので、原価でも2,300円近くするのです。日本の切手商がこの切手を輸入して販売するときには定価はいくらになるのでしょう、ああ怖い。
なおこの切手はデンマーク郵政400周年記念をも兼ねています。