アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.にて9日より北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議が開催されます。最終日にあたる11日の会合にはアジア太平洋パートナー国(AP4)である日本、オーストラリア、韓国、ニュージーランド首脳も招待されているため、岸田文雄総理も訪米し出席する予定となっています。NATO創設75周年にあたる今年はウクライナ支援やサイバー攻撃・偽情報対策などが議題となる模様です。
NATO、日韓など4か国首脳とサイバー対策など協議…日本からは岸田首相が出席
(読売新聞、2024/7/6)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240706-OYT1T50051/
さて、これはシエラレオネ名義で昨年(2023年)8月11日付で発行された、リトアニアの首都ビリニュスで開催されたNATOとウクライナの首脳会合を記念した切手です。切手の部分では、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長も映っているので、間違いなくこれはNATO首脳会議の記念切手ではあり、タイトルも『NATO – Ukraine council』となっています。
ところが切手シート上半分の余白部分が問題なのです。勢揃いしている首脳陣がどう見てもNATOではなくG7の面々で、そこには日本の岸田総理もいます。実はNATO首脳会議の時にG7+ウクライナの首脳会議も開催され、その会合でウクライナ支援に関する共同宣言で各国が合意し、それを発表した時の写真が使われているのです。G7首脳会合なのに、上の方に何故かNATOと書かれているのはそのためです。NATO用の背景がそのまま使われているのでパッと見、NATO首脳会議と勘違いしてG7首脳会議の写真を切手に使ってしまったということなのだろうと推測します。とはいえ、NATO会合に首脳が集まるからG7の会合も開催したということでしょうから、目くじらを立てるほどのことではありませんが。