バングラデシュでは退役軍人の家族に対して公務員採用枠の3割ほどが割り当てられており、この優遇制度の廃止要求運動を受けて2018年には廃止が決まったものの実行に移されないまま制度は残り、今年(2024年)6月に高等裁判所が廃止そのものを取り消してしまいました。これにより学生による抗議デモが開始され、やがて大規模な反政府運動へと発展し、5日にはシェイク・ハシナ首相が辞任を表明し、国外に脱出したことで述べ20年以上に渡って続いたハシナ政権が倒れました。軍のトップが大統領と暫定政権樹立に向け会談を行う方向のようですが、今回は軍事クーデターというより革命に近い状況でしょうか。
バングラデシュの首相が辞任、国外に脱出 軍トップが暫定政府樹立を発表
(英国放送協会BBC、2024/8/5)
https://www.bbc.com/japanese/articles/c5yddd9755eo
これは2015年10月17日にバングラデシュで発行された、中国との外交関係樹立40周年を祝う切手です。左には今回辞任したハシナ首相、右には中国の習近平国家主席が描かれています。ハシナ首相の向かって左側にいるのは父親で国父と呼ばれるムジブル・ラフマン初代大統領です。ハシナ首相が切手に登場したのはこれが初と思われます。