特殊切手『日・トルコ外交関係樹立100周年』

きょう6日は日本郵便より『日・トルコ外交関係樹立100周年』の記念切手が発売されました。

注目したいのは、上部の英文にてトルコがTürkiyeと書かれているという点です。トルコは2021年12月4日に国名の英語表記をTurkeyからTürkiyeへと変更しているので間違いではないのですが、日本国外務省は翌年に次のような通達を省庁向けに発出しています。すなわち、外務省は当面の措置として、Türkiye表記が国際的に浸透していないことから外務省が独自で発出する文書については変わらず英語表記をTurkeyとするものの、トルコとの調整の上で作成する文書についてはTürkiye表記の使用も可能としており、他の官公庁にも留意を求めています。日本郵便そのものは民営会社であるため外務省の意向に従う義理はないのかもしれませんが、それでも総務省所管の特殊会社である以上は同省の意向も絡んできます。今回は外務省の言う『トルコとの調整の上で作成する文書』という扱いなのでしょうか、あるいは何も考えずにこういう表記になったのでしょうか。

トルコ共和国国名の英語表記変更(当面の措置)
https://www.pref.chiba.lg.jp/kankou/tetsuzuki/shigoto-sangyou/documents/02betten.pdf (PDFファイル)

さて個人的に驚いたのが、ギョベクリ・テペが取り上げられたことでした。今から約1万年前のものと推測され、未だ謎が多い遺跡なのですが、ユネスコの世界遺産に登録されているとはいえ、日本でそんなに有名なのでしょうか?

今回で84円の新規特殊切手は終了し、次回9月4日発行の『第78回国民スポーツ大会(佐賀県)』からは新料金の額面となります。いよいよ85・110円時代の到来となります。その前に9月2日に新普通切手の発売ですね。