アメリカ合衆国では先月11日より、ドナルド・トランプ次期大統領の半生を描いた映画”The Apprentice”(邦題は『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』)が公開されています。日本での公開はトランプが就任する直前の来年(2025年)1月17日なのですが、11月22日より東京都内の一部劇場で先行上映していたので23日に見に行ってきました。
話はトランプがまだ20代の、野心はあれどまだウブだった駆け出しの実業家だった頃から始まります。とあるパーティーで悪名高い凄腕の弁護士ロイ・コーンと知り合い、コーンに気に入られたトランプは交渉事などにおける勝ち方を徹底的に叩き込まれます。やがてトランプはコーンの想像を超える成功を収めていくわけですが、この『ケンカに勝つルール』がトランプの中に今でも生きているのだなと実感させられます。特に落選した2020年の大統領選挙において、当選者は自分だと主張し続けた理由もこれを見たら合点がいきます(合理的かどうかはともかく)。
元々この映画はトランプを落選させるために作られたそうで、それでアメリカでは大統領選挙の直前に上演されました。トランプ陣営は書簡を送り上映を阻止しようとしたらしいですが(それがまた注目度を上げる要因にもなるわけですが、トランプを題材とした作品はこういうのばかりですわな)、結果的にはトランプは当選しました。なので日本人からすれば「え、こんな無茶苦茶やってる候補者を相手にヒラリー・クリントンやカマラ・ハリスは負けちゃったわけ?」という感想が出てきてしまいます。
さて、これは早くもシエラレオネ名義で発行されたドナルド・トランプ当選記念の切手です。2種のうち片方は先日ご紹介しましたが、今回はもう片方です。