今回の上海訪問はもちろん上海での国際切手展<CHINA2024>の参観がメインの目的でしたが、それだけではなく、上海市内にある郵政博物館の見学も予定に入っていました。滞在2日目となる11月30日、午前中に切手展会場を訪れたあとは南京西路駅から地下鉄12号線に乗り込み、天潼路駅の3番出口から外に出て郵政博物館に向かいます。
これが郵政博物館の正面玄関で、東南門と呼ばれています。上部に掲げられている『上海郵政博物館』の文字は国家主席を務められた江沢民氏によるものです。博物館そのものは2003年に開業しましたが、博物館の入る上海邮政总局(上海郵便局)の建物は1922年竣工なので、実に100年以上の歴史がある建物なのです。再開発の波が押し寄せガラス張りの高層ビルが次々に建てられている上海において、この地区は古い歴史的な建物がそのまま残されています。上海の母なる川・黄浦江を挟んで向こう側は浦東新区の高層ビル街となっており、その対比もまた興味深いところです。
そして、これは東南門から北に約70メートルほど行ったところにある、博物館の東北門と呼ばれる出入り口です。こちらにも江沢民氏による『上海郵政博物館』という文字が掲げられていますが、正面玄関のものよりは小さいサイズです。しかし、実はこちらから中に入るのです(正面玄関から入れないのは後で知りました)。この建物で色々と衝撃的な体験をすることになるのですが、以下、次号。