上海市の郵政博物館訪問(その11-中華郵政②)

大清郵政、中華郵政を経て、中国における国営の郵政事業は急速に発展していきました。

中華郵政は迅速・安全・ユニバーサル・サービスを政策として掲げ、郵便業界の発展を促進しました。中国語では快・安全・普遍・労務の7文字で『七字服務方針』と呼ばれていました。

郵便局員は郵政事業に携わるだけでなく、様々な文化的、スポーツ活動にも積極的に取り組みました。上海市内では吹奏楽団、卓球、演劇団が有名で、そのほかにも歌、手品、京劇、サッカー、バスケットボール、武道などの活動が行われていました。ここでは当時の写真が多数展示されています。

辛亥革命直前の1911年2月9日、上海中央郵便局は初めて郵便配達用に100台の自転車を購入しました。ちなみに1台あたり60銀元相当だったと書かれていますが、この60銀元というのが現在の価値にしてどのくらいのものなのか、この展示だけではわかりませんでした。同年7月7日に自転車の使用に関する指令が発令されました。ということは、それまで郵便配達に自転車を使っていなかったということなのでしょう。

しかしこの指令書をGoogle翻訳してみると、他人に自転車を貸すなとか、あまりロクなことが書かれていないように思います。

とにかく、この時代は世界とのつながりが深まっていくなど、国営としての郵政が発展していった時期でした。