『CHINA 2024』の日本郵政ブース

一昨年(2023年)に台湾の台北市で開催された国際切手展『TAIPEI 2023』には日本郵政はブースを出展しませんでしたが、昨年11-12月に上海で開催された国際切手展『CHINA 2024』には出展しました。両方とも同じアジア展であり、また切手展の記念切手を出しているのならブースを出展するのは納得なのですが、両方とも出していません。なので両切手展に対するこの対応の差はよくわかりません。

それはともかく、『CHINA 2024』の公式サイトには結局最後まで出展ブースの一覧が載ることはなく、日本郵政がブースを出展しているというのは私も現地に到着してみてはじめて把握したのでした。そこで日本郵政ブース内にいるOさんが初日だというのに客への対応で参ってしまっているらしい、という噂話を聞いてしまったのでこれは行かねばと思ったのですが(ひどい)、私の方は私の方で初めての中国、先にホテルをチェックインしてからロクにGoogle mapの使えない上海市内を歩き回り(高徳地図を使いましょう)、やっとの思いで会場にたどり着いたという有り様で、また道中で私も中国の洗礼を色々と受けてしまっていたので1日目はもうブースを探しに行く元気はなく、2日目にようやく日本郵政ブースを訪れたのです。

さて、これがその日本郵政ブースです。とはいえ実態は郵趣サービス社のエージェンシー事業部でしょうから、手前には日本郵趣協会(JPS)グループの『さくら日本切手カタログ』の広告などが貼られているほか、日本切手はもちろんのこと、JPS銘の郵趣用品も売っています。やはりJPSと中国との結びつきは強いですね。ちなみに噂のOさんはブース奥でパソコンとにらめっこしていました。このウェブログを読んでいないことを祈ります。

そしてショーケースの上には押印用の台紙と切手、それに押印する印顆が置いてあるわけですが、これがなんと透明のおしゃれなハンコ。一応念の為に聞いてみたのですが、これはもちろん消印ではなく単なるスタンプです。押印日付ないしね。押印は切手1枚につき10元です。日本国内では今でもほぼ額面通りの値段で入手可能な10~20円切手を台紙に貼って押印すれば10元(約210円前後)になるのですから悪い商売ではありません。

というわけで、せっかくここまで来たので押印してもらいました。どうせ帰国時に日本円に替えるのでしょうから、なんなら日本円で払おうかといったのですがお支払いは中国元でした。ちゃーんとWeChat PayのQRコードも置いてありました。これがまた日本人にとっては鬼門の支払い方法なのですが、それはまた後日ご紹介することもあるでしょう。

切手は1975年発行の天皇陛下訪米の切手の片方、日章旗の切手を選びました。どうせなら日本の国旗の切手を、ということで人気の切手なら遠慮して他のにしようかと思ったのですが、紙皿に入っている切手を確認した限りでは他の切手と同様、複数枚の在庫があったのでこれを選びました。さすが中国、シャオリーベンの国旗の切手などには惹かれないということでしょうか。

ちなみに押印台紙の裏側がこれなのですが、これ切手を貼る位置が左右逆じゃない?