中華人民共和国の上海市で昨年(2024年)11-12月に国際切手展『CHINA 2024』(アジア展)が開催されてはや2カ月半、私自身は初日から4日目にあたる11月29日から12月2日まで現地に滞在し、参観を行いました。しかし本ウェブログでイベントそのものについてこれまであまり詳細を書いてこなかったのは、同市内にある上海郵政博物館の紹介を優先したこともあるのですが、色々なことがありすぎて私の中で整理つかなかったことが大きな要因でもあります。しかしまぁ、既に2カ月以上が経過し、当時の記憶もいい感じで薄れつつあるので、完全に記憶がなくならないうちに色々書いておこうかと思います。
羽田を発って上海に向かったのが11月29日、いよいよこの日を最後に日本人に対する中国の短期滞在ビザが免除されるというタイミングの悪さ。有明のビザセンターに行って取得したら7,700円も取られるのに。飛行機の揺れには相変わらず慣れず、気を紛らわすため機内で未見だった映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』を見ながら上海虹橋国際空港に到着、入国カードに『最近入国した国』を書く欄があったので台湾をどう書こうか悩みに悩むという場面もありましたが、特に支障なく人生で初めて中華人民共和国に入国したのであります。しかし後日聞いた話では、『CHINA 2024』の日本コミッショナーは入国手続きが相当大変だったそうです。
まずは私が宿泊する『オークラガーデンホテル上海』に向かいます。そのためには虹橋1号航站楼駅から地下鉄10号線に乗って陝西南路駅に行く必要があります。上海だけでなく中国全土がそうなのでしょうが地下鉄やバスはAlipayアプリさえあればQRコードを表示させることで改札を通ることができます。日本で事前にアプリにクレジットカードを紐づけていたのですが設定がうまくできていたらしく、上海滞在中を通じて地下鉄の乗車は全く問題ありませんでした。上海は公共交通機関が安いのがいいです。上海メトロは初乗り運賃が3元(当時のレートで約63円)でした。
それはいいのですが、上海の地下鉄は全駅で改札前にX線による荷物検査があり、いちいちカバンやら何やら所持物をベルトコンベアに載せなければならないのです。検査場をスマホで撮影することは憚られたので機器の写真はありませんが、これは外側から見えないように壁が設置されている検査場の外観です。しかし、こういう壁がある駅は少数の印象です。
面倒くさくても、郷に入っては郷に従え、揉め事を起こす気はないので私も地下鉄に乗るたびに荷物をベルトコンベアに乗せていきました。とはいえ現地の方からすればこれが通常なわけで、地元民の方々は淡々と荷物検査に応じているんだろうなぁと思っていたら、上海滞在中にスニーカーの箱を大量に持っていた現地民と思しき方が半ば苛立ちながら荷物をドカッ、ドカッとベルトコンベアに載せているところを目撃したので、ああ、地元民でも内心は面倒くさいのねと思い直しました。ちなみに駅によっては流れている荷物の中身を見ている係員の様子も後ろから見えますが、どちらかというと女性の方が真面目に中身を確認している印象、男の中にはスマホ見ながら荷物は見ていないというケースもありました。まあ、そんなもんですよね世の中。