『CHINA 2024』1日目②上海は広大すぎた

昨年(2024年)開催の国際切手展『CHINA 2024』を参観するため、私が上海滞在中に宿泊したのは切手展会場から歩いて15分程度のところにある『オークラガーデンホテル上海』です。

地下鉄の陝西南路駅から歩いてホテルに到着し、部屋の設備を一通り確認したところですぐに切手展会場の上海展覧中心に向かいます。ところがここで事前に聞いていた通りGoogleマップが全く役に立たないことを認識させられます。現在位置すら正常に表示されないのでむしろ害悪ですらあり、高徳地図といった現地の地図アプリを使わざるを得なくなります。そしてさすが広大な国土を持つ中国というべきか、1ブロックあたりの距離が日本の感覚と比べて長い。一つ通りを間違えたら元の場所に戻るのにえらく時間がかかるのです。

そして同時に日本への郵便物を投函するための郵便ポストを探していたのですが、どこにも見つけることはできませんでした。実際には普通に町中にポストはあったのですが、今考えてみれば、それだけ心に余裕がなかったのかもしれません。

実は到着日である切手展初日は夕方に、切手展のオフィシャルホテルである『ザ・ポートマン・リッツカールトン上海』にて日本コミッショナーとお会いする予定となっていたのです。約束の時間が刻一刻と迫る中、なかなかリッツカールトンにたどり着けない私は半ば泣きそうになりながら上海市内を疾走します。それらしき建物の姿は見えているのに、いったいどこから行けば建物に近づけるのかがわからない! たまに目的地に全然たどり着けない夢を見ることがありますが、あれと似ています。最後は半ばカンでホテルの出入り口を探し出し、数分遅れてコミッショナーと合流。分刻みのスケジュールなのに本当に申し訳ない。しかもせっかくなのでということで、切手展の会場内を案内までしていただきました。そこで二階にあるディーラーズ・ブースが物産展のようになっているとか、中庭の様子では切手の取引が行われているようだとか、日本の切手展とはまた違うものだということを、説明を受けながら次第に実感していくのでした。

うむ…なぜここに来てしまったのだろう?

そう思いつつも、まずはその二階にあるというディーラーズ・ブースを目指すこととしました。