『CHINA 2024』でのUPU配布案内

昨年(2024年)11-12月に開催された国際切手展『CHINA 2024』には各国郵政部が集まるエリアに万国郵便連合(UPU)も出展していました。ご承知のようにUPU自体は切手を発行してはおらず、販売していたのは国際返信切手券(IRC)でした。しかも国連銘のものです。ただし、見本ですが。

それをご紹介する前に、UPUブースにて配布されていた案内をご紹介しようと思います。この2種類だけ見つけたのですが、もしかしたら他にもあったかもしれません。画像左がIRC、右がWADPナンバリングシステム(WNS)に関する案内です。

まずはIRCの案内パンフです。文字通りIRCとは何ぞやという解説から歴代のIRCが紹介されています。現在(2025年)の時点で流通しているのは10番目のデザインとなります。このほかに記念IRCも紹介されていますが、日本ではこれまで記念IRCを発行したことはないのではないかと思います。

WADPナンバリングシステム(WNS)はこれまでにも何度か当ウェブログで言及したことがあるかと思います、実在する国家を騙るニセ切手の横行に対抗するため、2002年以降にUPU加盟各国が正規に発行されたとUPUに届け出た切手について、UPUが独自にナンバリングを行なっているのがWNSです。しかし、切手収集家ならば通常はスコットやミッヘル、イベールといった切手カタログを参照するのではないかと思います。なのでUPUがWNSを紹介するパンフレットを紹介するのは少々驚きでした。まあ、WNSは無料で利用できるわけですが、各国がちゃんと報告しないと登録されないので、やはり収集家は切手カタログを参照するということになりましょうか。