現在、大阪府大阪市此花区にて開催されている大阪・関西万博ではスタンプ集めが流行っています。スタンプといっても残念ながら切手のスタンプではなく、インクを付けて紙に押し付けるほうのスタンプです(郵便局に行ったというSNS投稿もそこそこ見かけますが)。会場内にある各種パビリオンなどには出展者によるシャチハタ製のスタンプが設置されており、これをせっせとスタンプ帳に押すという光景が繰り広げられています。なお郵便局はパビリオンではないので特製スタンプはありませんが、風景印やら小型印があるのは今更言うまでもありません。
会場では万博の公式スタンプ帳が販売されているほか、手持ちのスタンプ帳、はたまた期限の切れた昔の旅券パスポートに押す方もたまに見受けられます。確かに海外旅行気分を味わえるとも言われる万博ですが、これは後で色々と面倒なことにならないよう旅券パスポートの規定を確認してからのほうが良いと思われます。
これが今回の公式スタンプ帳です。ちなみに前回の1970年大阪万博では公式スタンプ帳に文字通り切手の画像が掲載されていましたが、当時の切手ブームを反映してのものなのか、はたまたスタンプとスタンプをかけたのか。
さて私といえば、4月13日に万博が開幕してから現在までに4日間を万博参観に費やしていますがスタンプ帳は埋まっていません。とにかく会場が広い、人も多い、そして入場に時間を要するパビリオンもあるので数日程度では外国パビリオンのスタンプすら全部は押せません(スタンプ押しに注力しているわけでもないですし)。なので全てのデザインを確認できてはいないのですが、切手にまつわるスタンプをご紹介しようかと思います。
これはカーボベルデのパビリオンに設置されているスタンプです。切手のような形をしており、同国の地図が描かれています。ちなみにカーボベルデのパビリオンは複数の国がまとまっているコモンズ-B館に入っているのですが、シエラレオネ、チャドとともに少しわかりにくい場所にあるので見落としている人もいると思います。
ということで今回の大阪・関西万博ではスタンプラリーが流行っているのですが、通常の物理的に紙に押す他に、NFTアイテムとしても取得することができます。スタンプ台の近くに取得用のQRコードがあるので、万博特製のアプリ『EXPO2025デジタルウォレット』から読み込ませるとスタンプと同じ意匠の画像を入手できます。これはシャチハタと違って摩耗やインク切れがありませんが、それぞれ3万枚限定とされています。しかしスタンプほど取得している人は見かけないので当分の間は上限には達しないと思います。
しかしこのNFT画像は万博の終了と同時に見られなくなると予告されています。ということは万博を訪れた記念として永年には残らないことになります。NFT自体は別に万博関係なく存続すると思われますが画像を見る手段がなくなりかねないのです。せっかく最新の技術を使っても、よくわからない理由でその価値が制限されるというのは大変残念なことです。