パレスチナのCOVID-19切手

相変わらず新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数がアジアで増えているようです。日本国内ではどちらかというと百日咳の流行のほうが話題で、これはウイルス性ではないのですが、いずれにせよ気をつけてまいりましょう。

新型コロナ、中国・香港・シンガポール・タイでも感染拡大 「懸念すべき状況」韓国紙報道
(産経新聞、2025/5/29)
https://www.sankei.com/article/20250529-X6BEEQWN3VEPNIPEZ3D5UWTJPM/

さて、これはパレスチナ国が2023年6月に発行したCOVID-19の切手です。感染症の最前線で戦う英雄たちを描いたもので、1000+1500パレスチナ・ミルの寄附金付切手です。これが同国初の(そして現時点で唯一の)COVID-19切手です。コロナ禍は2020年に始まっており、COVID-19の切手が2023年にようやく発行されるというのはなかなか珍しいのではないかと思います。

イスラエルとガザ地区ではCOVID-19ワクチンの接種状況に大きな格差がありました。また、いまだ戦闘が続くガザ地区では昨年(2024年)6月に排水から25年ぶりにポリオウイルスが検出され、これに対応するためユニセフが同年9月よりガザ地区にてポリオワクチンの集団予防接種を何度かに分けて行っていますが、その際には地域ごとに人道的な戦闘停止期間が設定されました。公衆衛生の問題を考えるうえで戦争を切り離して考えることはできません。1日も早い戦争の集結を願っています。