3日にミスタープロ野球こと長嶋茂雄氏が肺炎のため89歳で亡くなりました。私は長嶋氏が2回目の巨人監督を務められていた1990年代後半、東京ドームに野球観戦に出かけたことが何度かあったのですが、ある試合中にスタンド席からふと1塁側を見たところ、ベンチから身を乗り出して試合に見入っている背番号33の人物の背中が見え、おおあれが長嶋監督かと思ったことがあります。見えていたのは後ろ姿で、遠く離れていたので視界に入る姿は小さいはずなのですが何故か大きく見え、ただ者ではないオーラを感じました。一つの時代がまた終わったのだなと思います。心よりお悔やみ申し上げます。
さて長嶋茂雄氏といえば生前に日本切手になった数少ない人物です。しかしここでそれを紹介しても面白くないので、それ以外の切手にしようと思います。アラブ土侯国の一つに挙げられるラアス・アル=ハイマは1972年に日米の野球選手の切手(単片8種+小型シート1種)を発行していますが、そのうちの1種には長嶋茂雄選手と、アメリカのジョー・ディマジオ氏が描かれています。発行時、長嶋氏は現役だったので、これはその姿を描いていることになります。
この切手は日米の野球選手が一人ずつペアになって描かれているのですが、なぜこの組み合わせになったのかは不明です。しかし長嶋氏はディマジオ氏のファンで、野球選手の模範としていたのだそうです。この切手を発行したエージェントはそこまで把握していたのでしょうか。