北マケドニア共和国の一番切手

今回の題材は、24日の日本郵趣協会(JPS)アルプス・ヨーロッパ切手部会の大阪例会に持参した、北マケドニア共和国の『一番切手』です。

北マケドニア共和国はかつてマケドニア共和国という名前でしたが、同国はマケドニア地域と呼ばれるうちの約4割を占めるに過ぎず、約5割はギリシャ領でした。そこで両国は国名をめぐって揉めることとなり、国際連合には『マケドニア旧ユーゴスラビア共和国』(FYROM)という名前で加盟せざるを得ませんでした。しかしギリシャの反対のおかげでNATOやEUに加盟できない状況をこれ以上放置することはまずいと判断したマケドニア共和国側はギリシャと交渉を開始し、2018年6月に国名を北マケドニア共和国とすることで合意。両国内の手続きを経て、2019年2月に正式に国名が変更されました。

さて、この一番切手は国名変更後の3月19日に3枚セットで発売されました。北マケドニアにちなむ偉人(生誕・死没○○周年のキリのいい人たち)を選抜して切手にしたようなのですが…。

(左から)

  • ナポレオン・ボナパルト(1769-1821)、生誕250周年
  • ラーデ・ジョフチェフスキ・コルチャギン(1919-1943)、生誕100周年
  • ジャシャール・ベイ・シュクピ(1860-1919)、没後100周年

しかしナポレオンはともかく残りのお二方は大変失礼ながら馴染みがなく、英語版ウィキペディアにも項目がありません。カタカナ表記がこれで妥当なのかもわかりません。コルチャギンはスコピエ出身(当時はユーゴスラビア王国)のパルチザン、シュクピは教育に貢献した政治家…だったようなのですが。ナポレオンについても現在の北マケドニアの地域とどういう関係があったのかよくわかりません。