アメリカと宇宙

日本政府は2023年度までに航空自衛隊を航空宇宙自衛隊と改称する方向のようです。まあ、今や宇宙空間も安全保障を考えなければならず、宇宙軍を設立する国が増えている時代。近くの国が衛星攻撃兵器の実験を派手に行い、また日本も事実上の偵察衛星を所有している以上、ここを手薄にしているわけにはいかないということなのでしょう。とはいえ…いまいちSFチックな響きは抜けきらず、航空宇宙自衛隊と聞いて『王立宇宙軍 オネアミスの翼』や『宇宙戦艦ヤマト』を思い浮かべた人もいたようですが。

さて宇宙軍といえば元祖はアメリカ。設立されたり、統合されてなくなったりと紆余曲折ありますが昨年(2019年)8月にトランプ政権下で再び宇宙軍が設立されています。そのアメリカは宇宙に関する切手も度々出しています。個人的にアメリカの宇宙切手は好きなのです。計測結果の画像をそのまま使っているような切手ばかりですが、しかしこのシンプルさが逆にいい。

ここには2016年以降にアメリカで発行された宇宙切手の一部を載せていますが、これらの切手に使われている画像を取得するために、どれだけ途方も無い巨額な資金をアメリカが投入してきたことか!もちろん宇宙開発には軍拡競争の影もちらつくわけですが、それにしても、アメリカの宇宙に対する情熱は半端なものではありません。