スペイン切手なのにアメリカ切手扱い?

1992年にスペインから発行された、コロンブスのアメリカ到着500年の切手です。この切手シートは6枚組で、アメリカやポルトガルでも同デザインのものが同時に発売されました。

しかし数年前、この切手をアメリカ発行の切手と勘違いして売っている切手商がありました(あえて切手商の名前は申し上げません)。スコットカタログ等で確認していただければおわかりの通り、評価値で言えばアメリカ版はスペイン版よりも高くなっています(これは切手構成や額面の関係があると思われます)。もはや売られていた値段などいちいち覚えていませんが、安いスペイン版を高いアメリカ版の値段で売ってしまっていたと思われます。
さすがに店が勘違いしてしまったのだろうと信じたいですが、気づかず買ってしまったら割高で買ってしまうことになります。買う客側の注意力も必要です。そしてこれを見かけたときから、郵趣家だけでなく、切手商の高齢化も大変な影響が出ると考えるようになりました。切手の同定が大変なのは百も承知ですが、やはりこういうのを見てからはその切手商に足を運ぶことはなくなりましたね。あ~あ、切手の同定作業はさっさと人工知能に任せたい!