世界の国からマスク推奨切手

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策分科会は21日、6月以降の日本における感染拡大は7月末にピークを迎えたようだという見解を発表しました。もっとも再拡大のリスクは相変わらず存在しており、楽観視は禁物ですが、いいニュースであることに変わりはありません。今年はじめの流行以来、①いわゆる『3密』を避ける(=人混みを避ける)②手を洗う③マスクをする、といった対策が行われてきた影響か、今年は夏風邪や手足口病、流行性角結膜炎といった他のウイルス感染症の患者数が例年よりかなり減っているそうです。なのでこういった対策は実際、とても有効なのでしょう。最近では世界保健機関(WHO)も3密を避けようと言い始めました(WHO版は『3C』)。

というわけで従来、ほぼマスクをして外出しなかったとされる海外でも今やマスクが推奨されています。いやー、東日本大震災における福島第一原発事故の直後に、花粉症対策でマスクを付けている日本人の写真を海外のメディアが『放射能対策だ』などと紹介した時代からすれば隔世の感がありますなぁ、はっはっはっ。

まあそういうことを言いたいのではなくてですね、マスク推奨の切手が発行されるような時代が来たということなんです。ペニー・ブラックに描かれたヴィクトリア女王がマスクを付けている切手は以前にご紹介しましたが、今回は別のやつです。今年発行された、チャド、ギニアビサウ名義の切手です(発行日は未発表)。

チャド名義のはミケランジェロのダビデ像、自由の女神像、米ラシュモア山の歴代大統領、仏ノートルダム大聖堂にある像。またギニアビサウ名義のは、イタリアのネプチューン噴水にある像、独ライプツィヒにあるバッハ像、ポーランドのトルンにあるコペルニクス像、メキシコシティにあるカルロス4世騎馬像のマスク姿が掲載されています。コラージュ画像であることは明らかですが、それがかえってマスクを推奨する切手として、なかなか楽しいものになっていますね。仮にこのまま新規感染者数が減っていったとしても、どうせ今年の冬にはまた感染が拡大するでしょうから、みんなで楽しくマスク装着です。