温めるとわかる切手

これはニュージーランド郵政が今年(2020年)に発行したロス海属領の切手です。ロス海属領は南極においてニュージーランドが領有権を主張する土地ですが、南極条約で国家の領有権は凍結されているため国際的に認められた主張ではありません。しかしニュージーランドとしては領有権主張のため切手を出し続けています。これは英仏豪も同様です。

さて、これはそんなロス海属領にあるアムンゼン・スコット基地における四季を描いた切手なのですが、これだけでは黒い切手で何のことやらさっぱりわからないですね。この切手は指紋のようなものが描かれていることからわかるように、体温で温めるのです。そうすると…

このように四季の景色が現れるという仕掛けです。その昔、ロッテから発売されていた『あっぱれ大将軍チョコ』の幕府側シールを思い出しますね。ご存じの方は少ないかもしれませんが、でもあれは同時期に大ブームとなっていたビックリマンとほぼ同じスタッフで作っていたのですよ。チョコも美味しかったんですよね、あれ。

とはいえ、切手を直に触るのには抵抗がありますわね。別に体温である必要はないわけですが、温めすぎて切手を燃やさないように気をつけましょう。