16日、菅総理が来月の訪米に向けて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンを接種したそうです。というわけで、これはトーゴ名義で発行されたCOVID-19ワクチンの切手です。ワクチン開発競争を描いたものです。
ワクチン開発を行っているカンシノ・バイオロジクス(中)&北京バイオテクノロジー研究所(中)、オックスフォード大学(英)、国立ガマレヤ研究所(露)、ファイザー製薬(米)&ビオンテック(独)が描かれております。カンシノ・バイオロジクスは今年2月下旬に中国当局にワクチン認可の申請を行ったばかりですが、オックスフォード大はアストラゼネカと組んで開発したワクチンがすでに全世界で接種されていますし、国立ガマレヤ研究所はスプートニクVを開発、ファイザー製薬+ビオンテックのワクチン『コミナティ』は日本でもすでに接種が開始しています。なおここには描かれていませんが、インドもすでに自国産ワクチン『コバクシン』を開発しており、有効性は81%と評価されています。
注目すべきは小型シート枠外に日本の国旗も描かれているという点です。確かに日本も複数のワクチン開発が進んでいますが現時点でせいぜい臨床試験の最中で、厚生労働省の承認どころか申請すら至っていません。先ほども述べたように、他国は次々に実用化し今や世界中で大量接種が行われているわけで、なんだかお情けで入れてもらってるような気もするのですがね。というか、この切手を作成したリトアニアの切手代理発行エージェントはよく日本でワクチン開発が行われていることを知ってましたね。