13日に日本郵便ニュースリリースにて発表されました。一部の普通切手について偽造防止策が講じられます。従来の94、100、120、140円切手に、郵便マークと桜の花の絵柄を光沢入りインクが追加して印刷されます。現状では63、84円、210円以上の切手に同様の印刷がなされており、今回の変更で、63円以上の切手は全てこの処理が行われることになります。なお、今回の発表に慶事用94円は含まれていません。
気になるのは引き続きこの処理が行われない50円以下の切手ですが、そもそも低額すぎて偽造はされないにくいと考えられることと、そのうち1、5、20、50円切手は国立印刷局ではなくCartor社の製造なので、この処理を要望することは事実上、無理でしょう。
現状、世間一般で郵便切手は金券と同等に扱われており、偽造されることなどあってはならないことで、その防止策を講じることは至極当たり前です。一方でどこまで偽造防止策を講じるのが適当なのか、ということをコストと相談して考えなければなりません。残る国立印刷局製造の2、10円切手に今回の処理を施すのは…さすがにないと思います。
日本郵便プレスリリース(4/13)
普通切手4券種におけるデザインの一部変更
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2021/00_honsha/0413_01.html