中米グアテマラは2016年に郵便事業が事実上ストップしてしまいました。郵政民営化後に郵便の実務を引き受けていた民間会社との契約が同年に切れたためで、2015年を最後に切手の発行もないようです。そんな状況が5年ほど続いてきたのですが、とうとう新展開があったようです。
#CorreosdeGuatemala lanza una emisión de cinco series de Sellos Postales pertenecientes al #Bicentenario de la Independencia de Guatemala @DGCYT@CIVguatehttps://t.co/3BqrzKrqNy pic.twitter.com/8vAdsD701j
— Unión Postal de las Américas, España y Portugal (@Union_UPAEP) June 4, 2021
どうやらグアテマラ独立200周年を記念した切手を発行したらしいのです。切手を発行したということは郵便事業そのものを再開したということなのでしょうか? グアテマラ郵政のサイトを見てもいまいちよくわかりませんし、グアテマラの郵便事業が壊滅していることをアナウンスしていた在グアテマラ日本国大使館でも今のところ事業再開などのお知らせはないようです。
しかし切手の発行だけは確かなようで、今回発行される切手のサンプル画像が、就任後初の外遊となったカマラ・ハリス米副大統領と共に誇らしげに写真に収められています。この画像はいずれも米西葡郵便連合(UPAEP)による資料に掲載されているものです。
仮にグアテマラ郵政による切手発行の再開が事実だったとしても、国外の収集家が手に入れるのは至難の業です。郵政当局は通販を行っておらず、同国内の郵便局で買えるとしかアナウンスしていません。何しろ肝心要の郵便が頼りないので割高のクーリエサービスを使うしか国外に持ち出す方法がありません。それでも南スーダンのように、積極的に国外に切手を持ち出して売ってくれる現地在住のディーラーがいれば、多少高値でも手には入るのですが…。