2022年10月21日、オーストリア郵政は郵便局員の制服のシャツをリサイクルした切手を発行しました。
持続可能性を掲げるオーストリア郵政ならではの切手ということなのでしょうか、古いシャツを細断して水と混ぜたあと粉砕し、パルプ状にして水分をとって紙状にした素材を使用しているようです。切手にはところどころ、シャツに使われている青い繊維が残っているのが見えます。
ちなみに裏をめくってみると裏糊が何かの模様になっていますが(画像では見えにくいかもしれません)、傾けてみるとわかります。
これはオーストリア郵政のシンボルマークです。
オーストリア郵政はたまに妙な素材を使った切手を出すのが当たり前になってきました(絆創膏、マスク、スキー板など)。その全てというわけではないのですが、中には素材が特殊すぎるせいで切手の額面が高いのではないかと思われる切手もあり、今回のシャツ再生切手も8.20ユーロ(約1,150円)と、切手としてはなかなか使わないであろう額面になっています。
Austria finds new use for old postal uniforms
(Linn’s Stamp News、2022/11/18)
https://www.linns.com/news/world-stamps-postal-history/austria-finds-new-use-for-old-postal-uniforms