不発行切手を無効にした切手?

アフリカのスーダンが内戦状態に陥りつつあり、日本人を含む外国人の脱出が続いています。というわけで今回はスーダンより2011年に独立した南スーダンの話題。

これは南スーダンが2011年7月に独立した際に発行される予定だった第1号切手…を、マジックで無効にした切手です。

南スーダン郵政は独立の4日後、2011年7月13日に3枚セットで第1号切手を発行する予定でした。ところがそのうちの1枚、2.5南スーダン・ポンド(SSP)切手に描かれた同国の紋章が左右逆であったことが発覚し、発売中止となってしまったのです。事前にサンプルが出回っていたため入手は可能なのですが、やはり値段は多少上がっています。このことは以前にもご紹介したことがあります

サンプルを配布するくらいの量は既に印刷が終わっていたわけで、不発行となった以上は全量を廃棄処分するかこっそり横流しするしかないわけですが(横流しダメ絶対)、南スーダン郵政としてはペンでタテに無効印をつけることにしたようです。それが回り回って私の手元にも来ました。

なお、これに関する公式な文書は手元に一切ありません。しかし、高値がついている不発行切手にわざわざペンで落書きして傷物にする人はいないでしょう。