アイスランドが3年ぶりに新切手発行へ

8月23日にアイスランドが3年ぶりに新切手を発行するそうです。題材は同国における切手発行150周年。

※画像はアイスランド郵政公式サイトより。

アイスランド郵政は2020年10月29日をもって新切手の発行を終了し、郵趣におけるデッド・カントリーとなったはずでした。とはいえ、その理由は資金不足であり、どこかがお金さえ出してくれれば新切手を出すのはやぶさかではないというニュアンスだったので、今回は切手を発行する条件が揃ったということなのでしょう。もしかしたら在庫の切手がなくなってきたので補充したいだけなのかもしれませんが。

こういう話を聞くと年がら年中閉店セールをやっているのに一向に閉店しない謎の店を思い浮かべますが、アイスランド郵政は2020年の発行終了時に切手の在庫一掃セールをやったわけではありません。そりゃ郵便事業そのものはまだまだ続きますし、当分の間は在庫分の切手で需要をまかなえるという説明だったので、郵便に使える切手をわざわざ安売りして在庫を減らす理由はないわけですね。

Linn’s Stamp Newsの記事によれば今後の発行予定は未定ということですが、まあ年に1件も切手を発行しないという国はありますし、それぞれの国にはそれぞれの事情はあるわけですから、別にいいんじゃないですかね、たまに発行しても。

Íslensk frímerki 150 ára
(アイスランド郵政、2023/8/23)
https://posturinn.is/frettir/blogg/2023/islensk-frimerki-150-ara/

Iceland stamps are back to commemorate 150th anniversary
(Linn’s Stamp News、2023/8/22)
https://www.linns.com/news/world-stamps-postal-history/iceland-stamps-are-back-to-commemorate-150th-anniversary