台湾の台北市にある郵政博物館の4階は子供向けエリアとなっています。台湾における郵便制度をお子様向けに目に見える形でわかりやすく紹介しようと試みているわけですが、これがなかなかに侮れません。
ここにあるのは中華郵政(台湾郵政)ではなく、鳩の郵便屋さん。しかし、当然のことながらその中身は中華郵政の郵便制度そのものです。ちなみに、漢字の周囲に書かれている、日本語の平仮名のようなカタカナのような不思議な記号は、注音符号(ボポモフォ)と呼ばれる、台湾国語における発音記号です。
これは郵便番号の説明ですね。こうやって手を動かして体験することができます。
これは郵便ポスト。鳩の世界の郵便ポストも緑と赤のペアのようです。
ここでは以前にもご紹介した『i郵箱』が紹介されています。
これは郵便局の私書箱ですね。
これは郵便物を行き先別に仕分ける棚。女の子が、手に持っている郵便物をどこに入れればいいのか探しています。
ここまでは現実の郵便に関する設備を小さくしたり、カラフルにしたり、キャラクター付けして子供向けの説明に使ってきましたが、割とガチな展示物もあります。
これは中華郵政で1970年より使われているという郵便自動仕分け機。これ、写真だと伝わりにくいかもしれませんが結構大きな代物です。日本郵便でもこういう仕分け機がテレビで紹介されることがありますが、この機械はさすがに私も含めた大人も見入っていました。それでも鳩さんの郵便には変わりありません。ちなみに、この機械は日本から購入したものだそうです。
子供向けに郵便制度を平易に説明する試みは日本を含む世界各国、どこでもやっていると思います。そこで大事なのは子供だましの説明で終わらせるのではなく、大人も楽しめて、勉強になる教材づくりでしょう。実際、最後に紹介した自動仕分け機だけでなく、『i郵箱』についてもここの説明で詳細を初めて知ったという大人も決して少なくないのではないでしょうか。こういう教材を、郵政事業体がきちっと全面協力して作ることが大事です。ただでさえ郵便はがきの書き方すらわからない若者が増えてるんですから。
さ、4階はここまで。3階への階段を降りると、踊り場には世界各国の鳥切手が展示されていました。残念ながら日本切手はなく、今回は選抜落ちです。しかしここ、そもそも台湾の切手が多いような…。