台湾・台北市の郵政博物館訪問(その11)金門砲戦

台湾の台北市にある郵政博物館の3階は常設展示で、郵政の歴史を見ることができます。その中で私が2023年8月の訪問時に最も長い時間をかけて見たモノがこれです。

1958年8月23日、中国人民解放軍が台湾の福建省金門県に対して砲撃による大規模攻撃を仕掛け、最初の1日だけで5万7千発以上が打ち込まれました(金門砲戦、八二三砲戦)。結果的に人民解放軍は金門島への侵攻をあきらめますが、台湾側だけで死傷者・行方不明者あわせて3,000人という被害が出ており、当然のことながら軍の郵便配達員にも被害が出ています。

ここでは砲撃を受けて被害を受けた郵便物を入れる箱などが展示されていたり、当時の配達人の格好が等身大マネキンで再現されていたりします。特にこのマネキンは予備知識なくいきなり見るとビックリします。どうにも漢字が使われている部屋の中にいると忘れてしまいがちなのですが、こういう展示を見ると、ああ台湾に来たんだなぁと実感しますし、こういうのも愛国心教育の一環なのだろうと感じます。少なくとも台湾からすれば侵略からの防衛に成功した歴史なので。

あとは台湾の歴代の郵便ポストを見ることができたり、

郵便配達人が使用していた自転車やバイクも飾られています。こういう展示は日本にある郵政博物館と変わらないですね。

特にバイクは、台湾は多いですね。私が訪れた際にも尋常ではない数のバイクを見かけました。信号待ちしていると車道の先頭にスクーターがズラリと並んでいる光景は圧巻でした。歩道にもそれなりの数のスクーターが停められています。

ついでにご紹介すると、以前にこのウェブログでも話題にした、セブンイレブン(統一超商)龍京店の前にある台風でひん曲がってしまった通称『萌えポスト』を見に行く途中に通りがかった興國公園の駐輪場に大量のスクーターが停められていたので思わず見入ってしまいました。台湾はバイクが多いと事前に聞いてはいたがここまでとは…! ちなみに、一番最後の写真の奥に見えるセブンイレブンが目的地の龍京店です。この写真だと見えにくいですが…。