『切手趣味への招待』シリーズ化、記念すべき第1集

19日に日本郵便より『切手趣味への招待』第1集が発売されました。従来、2023年と2024年に発行された『切手趣味への招待』切手はパイロット版の位置づけなのかと思うのですが、明確に示されているわけではないと思います。

もちろん共通点はありますが、端的に言ってしまえば500円切手を複数散りばめたフランス趣味の少量発行(3万シート)の切手シート、ということになります。

私は別にこうした試みに否定的であるつもりはないのですが、そもそも『切手趣味への招待』とはなんぞや? と開始直後から思っています。2023年の初回発行時にも当ウェブログに書きましたが、発行枚数が少なく、全ての郵便局に配給されるわけでもないので、それだけ一般の方々が知る機会は多くありません。しかも含まれているのが500円切手では、もともと切手に興味・関心のある人しか買いません。

しかも売れ残りをかき集めて秋の全国切手展(JAPEX)にて販売することを繰り返しているわけですから、結局は既存の切手収集家にしか存在を把握されていないのではないかと思います。これでは『招待』ではなく、『切手趣味の継続』シリーズです。

とはいえ、シリーズ化したわけですから、招待になっているかいないかはともかくとして、ある程度は売れることを期待できる切手ではあるのでしょう。それは大いに結構なことで、切手の質は良いのですから、あとはやりすぎないように願うばかりです。調子に乗って、1,000円切手を4枚収めて8,000円で販売して何年も売れ残っていた『切手帳 グリーティングJAPAN』みたいなものを作られては、売れなかった配給分を現場の局員が自爆するしかなくなるので。