大阪・関西万博⑤UAEパビリオン

大阪・関西万博では色々とパビリオンを回り、郵趣的な何かがないかを探し回りました。まあ、それほど期待はしないで、です。

そして開幕2日目の14日にふらりと入ったのがアラブ首長国連邦(UAE)でした。たまたま近くを通りがかり、中に入るのに待ち時間がなかったからというのが正直なところです。しかし、中身は期待以上でした。

皆様もご承知のようにUAEは1971年に独立を果たしたわけですが、その中身を見ると7つの首長国が集まってできた連邦国家です。アブダビとドバイ、それにアジュマーン、シャールジャ、フジャイラ、ラアス・アル=ハイマ、ウンム・アル=カイワインで、1963年から1972年にかけてそれぞれが独自の切手を発行していました。特に後ろの5首長国は外貨目的に需要以上の大量の切手を発行したため、今日ではアラブ土侯国切手と呼ばれています。

パビリオン内には各首長国の砂も展示されていました。同じ国なのにこんなに色が違うのかと驚くとともに、なにげに各国の日本語名が書かれていることにも注目したのですが、これは公式名というより、ウィキペディア日本語版の項目名をそのまま使っているだけのような気もします。

パビリオン内には各種展示のほか、レストランや売店も設置されていたのですが、売店で衝撃的なものを見つけてしまったのです!

それがこちら。なんと、1970年大阪万博の際に各首長国が発行した記念切手をマグネットにした代物があるではありませんか!

これを見つけたときの私の興奮はおそらく、世間一般にはなかなかわかってもらえないでしょう。でも良いのです。何しろ、UAEにとって土侯国切手が黒歴史ではないということが確認できたわけですから。これは非常に意義深いことです。平静を装うのに必死でしたが内心は狂喜乱舞ですよ。1個800円で、2個だけ選んで買ってみました。縁が目打のようにギザギザになっていて芸が細かいですね。

これが未開封の状態で、

中から取り出してみるとこんな感じですね。

正直そうそう売れるものでもないでしょうし、これから行っても当分はまだ在庫があるのではないでしょうか? 話の種にぜひ。