12月4日より6日まで東京・有楽町の東京交通会館にて第58回『世界の貨幣・切手・ テレホンカードまつり』が開催されました。今年(2020年)最後の東京交通会館における切手即売会です。私は初日の午後0時から20分だけ訪れ、若干の買い物をいたしました。その戦果は後日またご紹介することもあるかと思います。
考えてみれば2月に日本で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大して以降、ここでの即売会イベントは大きな影響を受けることとなりました。感染防止のための対策が毎回微妙に異なっていたことが特筆されます。3月以降、マスク義務化や入場前の検温・手指消毒、整理券配布は毎回同じでしたが、7月の催事はエレベーターホールを挟んで反対側の部屋に待機列を形成したり、9月には特定ブースの整理券を配布したり…とにかく手探り状態だったように思います。今回は1階から会場のある12階に向かうエレベーターが1基のみという特殊運用が取られました。
密にならないよう、12階には100名まで並ばせ、それ以上は1階脇に待機列を形成するという予定だったようですが、12階に100名上限まで並んだ後も新規のお客さんが階段で12階に上がってきてしまい、その都度エレベーターで1階に戻ってもらうという光景が繰り返されました。とにかく大変な運用だったようです。1階に来た時点で12階にはもう上がれないというきっちり認識できればよかったのでしょうが、いくらアナウンスしても聞いてない人は聞いてないですしね。会場直前、主催者と警備員が何度も認識のすり合わせをしながら慌ただしく整理を行っていましたが、しかし限界ってものがありますわな。大きな混乱なく入場が終わったのは良かったのではないでしょうか。
エレベーターホールを挟んで反対側の部屋に待機列を形成した7月イベントの運用が一番わかりやすく、密にならないものだったとは思います。これは当日その部屋が借りられていないのが前提ですし、借りるにしても高い費用がかかりますから、これは毎回やるわけにはいかないでしょうね。
とにかく、2020年の東京交通会館での郵趣イベントはすべて終了し、なんとか乗り切りました。東京交通会館だけではありません、全国各地の切手即売会イベントが大変な苦労の上に開催されています。2021年はもうちょっと感染状況がマシになって、なるべく特殊な運用をすることなく開催できればいいと思います。