オーストリアのブロックチェーン切手第2弾

今年6月25日、オーストリア郵政がクリプト切手(ブロックチェーン切手)の第2弾を発行しました。イタリアのBITSTAMPS社による切手もどきの画像データではありません。本当の切手です。その切手が届きましたのでご紹介します。これはオーストリア郵政の通販サイトにて販売されていた注文消し(CTO)です。横倒しになっている画像は裏面です。この銀部分が多分、シールみたいに剥がせるんでしょうね。前回、この部分はコインで削る方式でした。

このクリプト切手に関する詳細な仕組みについては、『郵趣』2019年9月号や、本ウェブログの過去記事()、それに以前に発行した同人誌(該当部分だけをPDFでダウンロード可能です)をご参照ください。正直、今回は情報をあまり集めていませんが、基本的な仕組みは前回と変わらず、解説としてはこれらを読んでおけば十分でしょう。

試しに、先程ご紹介した切手に貼り付けられているQRコードを、お手元のスマホかなんかで読み込んでアクセスしてみてください。こんな感じで、青い切手の画像が表示されると思います。これがこの切手に紐付けられた画像です(考えてみればこれ、消印はQRコードにかからないように押してもらいたいですね)。ちなみにこの画像は各切手に5通りあり、赤が一番数が少なく、黄、青、緑、黒の順に増えていきます。この青は6万枚中8千枚なので13.3%くらいの確率ですね。

売価は前回が1枚6.9ユーロ、今回は7ユーロで、ほぼ変わりません。額面も同額です。また前回はイーサリアム(暗号資産の一種)の象徴であるユニコーンが描かれた1種だけでしたが、今回はパンダ、アナグマ、犬、ラマが描かれています。つまり4種類も発行しやがり…否、発行しました。発行枚数は、前回が15万枚だったのに対し、今回は各6万枚、合計で24万枚。総数では増えました。

各切手はこのようにケースに入れられており、右側がテープで止められています。

中を開けるとこんな感じで入っています。テープを剥がすと跡が付くようになっています。写真が小さくて恐縮ですが、裏表紙の左端にあるシールをよくご覧ください。

6月上旬よりウェブ上で事前通販予約が受け付けられ、パンダと犬は早々に売り切れ、発売日の25日までには4種全て売り切れ、25日に改めて通販が受け付けられました。

今回は一応、4種全て買ってみましたが、正直前回ほどの感激はありません。なんかね、暗いんですよ。仕組みも基本的に前回と代わり映えしませんし。来年以降も発行するのでしょうが、別にデジタル切手を5色すべて集める気もありませんし、パンダもそこまで可愛くはないですし(関係ない)。正直、どこまでお付き合いするかはわかりません。