今年(2021年)6月21日にオーストリア郵政がクリプト切手(ブロックチェーン切手)の第3弾を10万枚限定で発行し、予約していたものが7月1日に届きました。どんどん収納ケースが手が込んだものになっていきます。これは両側をミシン目で切り離して開封する仕組みです。
中に入ってる切手はこんな感じ。2年前に発行された第1弾と比べるとだいぶ変わりました。今回から切手に目打がつけられています(昨年発行の第2弾までは無目打)。裏にある銀色のシールを剥がすと、付随するNFT(非代替性トークン)の画像ファイルを移動させるのに必要なパスワードが書かれている点は前回(2020年発行)と変わりません。
QRコードを読み込ませて現れるNFTアイテムの画像がこれです。今回はクジラなんですね。これは黒色のクジラで、赤<黄<青<緑<黒の順に増えていくので一番数が多いです。なぜクジラかというと、暗号資産取引にはクジラがつきものだということらしいです。クジラとはつまり、大口保有者ということですね。暗号資産だけでなく、株取引でも使われる言葉です。
今回はこれにNFCチップが搭載されていまして、例えばFeliCaチップを搭載したスマホに近づけると反応します。以前紹介した中国の切手もNFCチップが入っていましたが、今回はアプリを入れる必要がありません。近づけるだけでこのとおり、NFTアイテムが表示されるんですね。
ということはわざわざ切手のケースを開封しなくても、FeliCa搭載スマホさえあればその切手のNFTアイテム画像を見られるのでは?と思い別の未開封の切手にスマホを近づけてみたところ、このとおり。寝ている最中のクジラが表示され、6桁のアクティベーションコードを要求されてしまいました。これは切手の裏面に書かれているので(上記画像を参照)、開封しないと何色のクジラなのかはわからない仕組みとなっています。さっきのは、最初にQRコードで読み取って画像を表示させたあとだったので、アクティベーションコード認証が不要になっていたということですね、多分。